【ルイージマンション3】高級ホテルはホラーテーマパーク!?アクションが楽しい新作をレビュー【ネタバレなし】
ちょっぴり臆病なルイージが奇妙なホテルでオバケ退治……
永遠の二番手が主役!据置としては18年ぶりの新作、ルイージマンション3をレビューします
本作について
タイトル:ルイージマンション3
ジャンル:アクション / アドベンチャー
対応機種:Nintendo Switch
価格:5980円+税
プレイ人数:1~8人
レーティング:CERO A
評価・プレイ状況(5段階評価)
ストーリー・キャラクター:☆☆☆
ゲームプレイ・操作感:☆☆☆☆
グラフィック:☆☆☆☆☆
サウンド:☆☆☆
システム:☆☆☆☆
クリア時間:16時間
探索は最低限、オンラインマルチはほぼやらず、メインストーリーをさくさくプレイした時間です
シリーズプレイ歴は初代のみ(GC版・3DS版)
2はやってないです
ストーリー・キャラクター:☆☆☆
今作はルイージ・マリオ・ピーチ・キノピオ3人(+オバ犬)で招待されたホテルに宿泊しに来るところから始まります
親御さんからお子さんまで慣れ親しんだキャラクター達。キャラクターに懐疑的なものがないので序盤から安心感に満ち足りたプレイをすることができます
本当に免許取れたの?
ホテルのフロアごとに世界観がガラリと変わる今作ですが、それぞれに位置するボスオバケも世界観を踏襲したデザインとなっており、飽きがありません!
どことなくたむらけんじに似ている
また、全フロア共通して出現するザコオバケにも言えることですが、グロテスクだったり不快なデザインのオバケはおらず、どこかしら愛着が湧くデザインをしています
オバケたちとルイージの絡みも含めて、笑って楽しむことができます
マイナス点を挙げるとすれば、シナリオがあってないようなもので、仲間が捕まる→敵を倒して進んでいく→仲間を解放するの流れが従来と変わり映えがないところでしょうか
最も、マリオ系のアドベンチャーゲームはこういうパターンになりがちで、どちらかというとステージの謎解きや過程を楽しむゲームですからね
シナリオに期待して購入するのはやめておいた方が吉です
ゲームプレイ・操作感:☆☆☆☆
フロアを進んでいくには謎解きをして仕掛けを解いていく必要があるのですが、これが結構難しく感じました!
任天堂ゲームは所謂収集ややり込みになると難易度が跳ね上がることが多いですが、今作はストーリー上の謎解きもなかなかの難易度で頭を悩ませることが多々ありました
初代と比べてになってしまいますが、アクション要素が増えたためにそれらを駆使して攻略していく必要があり、ボスとの戦闘でも適したアクションをしなければダメージを与えることができません
最近は攻略法が読みやすいゲームが多かったので、頭を使いながら攻略できるのが楽しかったです!
今作では吸い込み・吐き出し・バーストジャンプ・叩きつけ・キューバンショットなど
、多数のアクションが存在するためよりアクション性が増しました
昔のルイージマンションではただ横に移動して避けるしかなかった攻撃ですが、申し訳程度にも立体的な動きでかわすなどパターンが増えて楽しいです!
アクションキーの割り当てについては、基本的にそれぞれのキーにアクションがうまく割り当てており扱いやすいのですが、ダークライト(X)が方向転換しながら使うにもかかわらず右手側なので、Rスティック(視点操作)と同時に動かすのが難しかったです。かといって他に割り当てができるようなキーもないのですが・・・
ジャイロセンサーにも対応していますが、二人称視点のスプラトゥーン2と違い今作は三人称視点なので、感覚的に動かせず結局Rスティックに頼りっぱなしでした
今作は全部で17フロアありますが、フロアによって30分で終わったり1時間半かかったりボリュームにムラがあるのが少し気になりました
あと、一部フロアで次フロアに進むために必要なエレベーターのボタンを取得した後にまた取られて追いかけて・・・というのがあって、すでに探索済みのフロアをまた回らなければいけないのが少し苦痛な場面も・・・
グラフィック:☆☆☆☆☆
グラフィックは綺麗です!
手放しでやべーーー!!と喜ぶレベルというわけではありませんが、砂や水の質感、世界観がばらけたフロアの雰囲気作り、キャラクターの表情など魅力的です!
タワーホテルを探索しているのですが、あまりに様変わりするフロアを前にテーマパークを楽しんでいる感覚でした!ディズニーランドを回っているときもこんな感じ
サウンド:☆☆☆
個人的に特に耳に残るような曲はありませんでしたが、ホラーの雰囲気にこれ以上なく合致する音作りになっているので、プレイ中変にテンションが上がったり違和感を覚えたりすることもなく作風に沿った気分を阻害せずプレイすることができました!
SE面では掃除機の吸引音が気持ちよく、モーター音や大きなものを吸い込んだ時の音がいいのでフロアを吸い尽くしまわるのが苦ではなく、探索もはかどります
一番好きなのは空中に舞うお札を勢いよく吸い込む音!バババって音が気持ちいい!あとお金が嬉しい!(守銭奴)
ボス戦では攻撃を受けて瀕死寸前になることも多々あったのですが、その時の音が不安要素を煽る音程かつ音量が大きめなのが鬱陶しかったです・・・早く回復出てきてと願わざるを得ませんでした
システム:☆☆☆☆
何度も書いているように、今作はタワーホテルをフロアごとに攻略していく階層ステージ式です!
なので、1日のプレイ時間が長く取れない人でも今日はここまでやろう、という指標が立てやすく、キリのいいところで中断できます!
ステージの途中で再開すると直前までやっていたことを思い出すのが意外と面倒なんですよね
ストーリー自体のボリュームは多くはありませんが、収集要素や実績は豊富にあり、意識しないと埋めることはできません
クリア前に埋めても良し、クリア後に埋めても良し。ボリュームについてはご心配なく
アクションキーの割り当ては良い点が多かったのに対し、メニューUIは使いづらさが割と前面に出ているように感じました
まずメニュー画面のデザインが赤黒いため、見づらさが気になります
あとはマップを開くまでに階層が深いとか、一番下にカーソルがあるときに下を推しても一番上にいかないとか、地味な部分に不満が残りました
ルイージの分身「グーイージ」は昨年発売された初代のリメイク版から追加された要素ですが、あくまで2人プレイのサポートとしての役割しかなかったリメイク版に対し、今作ではソロプレイでもギミック攻略のカギとして十分に活用されています!
グーイージがいないと攻略できないギミックやボスは多数存在します
一人でルイージとグーイージの同時操作はスティック押し込みでの切り替えのため、ワンボタンでスピーディーに切り替えることが可能です
ルイージをここまで動かして・・・グーイージをここまで動かして・・・の忙しさはゲーム慣れしていても手ごたえがあって楽しいです!
例えばこのように檻に閉じ込められても・・・
グーイージなら体がスライムでできているのですり抜けることが可能!
ローカルの協力プレイの場合は2Pがグーイージを操作することになるので、グーイージの存在がソロマルチ問わず空気にならない作りがうまいと思いました
おわりに
初代が一つの洋館を探索していくのに対し、今作は室内大型テーマパークツアーを楽しんでいる感覚で、新鮮な気持ちで探索ができました!
ルイージマンションにシナリオは期待していなかったので、探索さえ楽しければいいかなーと思ってます
今作はとにかくアクション性とギミックの難易度が上がっていたのが良かったです!簡単すぎたり単調すぎるとどうしても消化消化になってしまいますからね
ストーリーは15時間前後でクリアできますし区切りがいい感じに付けられるので、一日のゲーム時間がママに決められているお子さんでも、お仕事で忙しく時間が取りづらい社会人でも遊びやすいと思います!
興味があれば、ユニークなキャラクター達が織りなすホラーコメディーを楽しんでみてはいかがでしょうか?