【ポケモン剣盾】競い合い、最強を目指せ!待望の完全新作をレビュー【ストーリーネタバレなし】
きたぞ、ポケモンどまんなか!
全世界が待ち望んでいた、Switch初ポケットモンスターシリーズ完全新作、ポケットモンスターソード・シールドをレビューします!
本作について
タイトル:ポケットモンスター ソード・シールド
ジャンル:RPG
対応機種:Nintendo Switch
価格:各5980円+税
プレイ人数:1人、対戦交換など2~4人
レーティング:CERO A
評価・プレイ状況(5段階評価)
ストーリー・キャラクター:☆☆☆☆
ゲームプレイ・操作感:☆☆☆☆
グラフィック:☆☆☆☆
サウンド:☆☆☆☆☆
システム:☆☆☆☆
クリア時間:40時間くらい
殿堂入り後まで、おそらく寄り道が半分を占めています
平均的な殿堂入りまでの時間は20時間くらい?
クリア後要素も充実しているので既存シリーズのように何百時間も遊べます
ストーリー・キャラクター:☆☆☆☆
今作、魅力的で濃いキャラが多く所謂空気キャラがほぼいません!
特にジムリーダー・チャンピオンはXYでは覚えているキャラのほうが少ないくらいでしたが、今作は全員ビジュアル・タイプ・名前が一致します
シールド版ジムリーダー。見た目もそうですが中身の個性も強いです
今作はジム戦・リーグ戦が競技としてガラル地方の住人から支持されており、ひっそりバッジを集めて人知れずリーグに挑戦・・・ではなく観客から毎回見守られる中ジムを勝ち上がり、リーグへの参加資格を得て決勝戦に臨みます
ジムを勝ち上がるごとに主人公の知名度は上がっていき、ファンも付きます。街中で有名人のように子供から指も差されます。気持ちいいです
そして極めつけはスタジアムでの戦闘。本作初となるダイマックスシステムはスタジアムと一部の場所でしか使うことができません。ジム戦では大怪獣バトルの見せ所!
ジム戦では戦闘中・選出中・相手残り1体など状況に応じてBGMがシームレスに変化します。これがジムバトルをより一層盛り上げてくれます!
観客がBGMに合わせて歓声やコールを上げてくれるので、臨場感がすごい!
ユニフォームやスタジアムで意識はしていると思いますが、まるでスポーツです
スタジアムで戦ったジムリーダーやライバルたちはリーグカードという所謂プロフィールカードをくれるのですが、それに書かれているのが彼らのプライベートや生い立ちなどに関する深い内容で、それが今作のキャラの引き立てにうまく貢献しています
すべてをストーリー中に語るとごった煮でまとまりが無くなってしまいますが、あえてリーグカードで断片的に伝えることで自然な掘り下げを実現。それが今作のキャラクターの人気に直結しているといっても過言ではないでしょう
ストーリー終盤にはポケモンシリーズお馴染みの世界がヤバい!な展開もありますが、描写不足でかなり唐突です
一応道中で伏線っぽい展開もあるにはあるのですが、いかんせん今作のチャンピオンダンデが有能で責任感が強くなんでも片付けておいてくれちゃいます。それもあって終盤で突然暗雲を認知させられることに・・・
正直今作に関しては世界がヤバい!要素はなくてもよかった気はしています
ただその時の戦闘演出が激熱でたまらなかったので、一概にいらないとも言い切れませんでした
気になる戦闘は是非君の目で確かめてほしい(Vジャンプ攻略本感)
あとはシリーズ初のメジャー・マイナーリーグの設定。結局本編ではメジャーリーグしかでなかったので、マイチェンとかでマイナーリーグにも挑戦出来たら面白そうだなあ
サンムーンあたりから開発期間が足りないのか、全く活用してない面白い設定が増えた気がします。化け物ブランドで定期的な供給を求められているから大変だろうけどこのあたりはもう少し丁寧に作ってほしい
ゲームプレイ・操作感:☆☆☆☆
今作は発売前の新キャラ、新ポケモンの情報量は控えめでした
その反動で、実際に遊んでみると序盤から知らないポケモンがわんさかでてきます!
近年のポケモン本編はフラゲ対策なのか発売前にかなり情報を出し尽くしていて、新ポケが出ても「あ、こいつかぁ」みたいな反応しかできなかったけど、今作は久々に「なんだこいつーーー!!」って驚きの連発でした
やっぱりRPGに未知はつきもの。探索が楽しくてしょうがないです
今作初となるブレスオブザワイルドエリア。まるでオープンワールドのように広大なマップを走り回ることができます
序盤でもほとんどの場所にはいけるのですが、あまり進みすぎるとバッジ0個なのにLv60のバンギラスがいたり!まるでゼノブレイドのようです
このハラハラ感はポケモンでは味わったことがないですね!
しかもこのワイルドエリア、インターネット接続をONにしていると同じようにワイルドエリアを徘徊している世界中のプレイヤーが画面上に登場します!(しかも話しかけるといろいろと役に立つアイテムをくれる)
MMOネトゲを彷彿とさせる表現です
しかしワイルドエリアに力を入れすぎたのか、洞窟などのダンジョンはあまり探索しがいもなくあっさり終わってしまいました。敵のアジトにあたる場所も一本道です
初代シルフカンパニーみたいなぐるぐる回らされるダンジョンが1つくらいほしかったかな~
据置機になっても、ロードやバトルなどのサクサク感は損なわれていません!プレイ感覚は今まで携帯機で遊んできたのと同じで、安心感があります
グラフィック:☆☆☆☆
旧来のポケモンテイストを残しつつ、トレーナーたちの等身は高めでより設定画に近い素晴らしい出来です!
今はスマホアプリのポケモンマスターズでも原作設定に近いモデルでトレーナーたちを楽しむことができますが、それ以上に動きや表情が柔らかいです
サンムーンでは主人公の顔が笑顔能面でしたが、今作は場に合わせた表情をしてくれます
ポケモンたちのモデルも美しく、その神髄は新要素ポケモンキャンプで堪能することができます!
これは過去作のポケパルレ的な位置づけで、ポケモンたちとお話をしたり遊んだりすることで交流をすることができます
いい笑顔
その時のポケモンたちの反応や動きがとても可愛らしく、始めは不気味だと思っていたポケモンも段々愛着が湧いてくるようになります!
街や道路の風景も良く、ガラル地方が縦長の形をしているのもあって後々の目的地を遠くから眺めたりすることもでき、これからの旅に対する期待や目標が持てます
任天堂ゲームでは定評のある水面もめっちゃきれい!
反面、街中や一部建物の内部でのバトル中は背景が真っ白でした・・・
建物ごとに作るのは難しいとは思いますが、さすがにドアなりなんなりは作ってほしかったなあ
あれはちょっと謎空間すぎる
ホテルにいたはずが・・・どこなんだここは
サウンド:☆☆☆☆☆
もうBGMは毎度最高です。特に今作は演出に合わせてシームレスにBGMが切り替わる仕組みもあるので、まるでアニメを見ながらゲームをしている感覚!
ライバル、ジムリーダー、悪の組織、チャンピオンなど専用BGMは豊富。場面やキャラに応じた曲調でプレイヤーを飽きさせません
今作は残念ながら初代から作曲に参加していた増田氏による曲はありませんが、今までも名曲を生み出してきた一之瀬氏、足立氏が旧作に劣らない名曲の数々を披露しています!
そしてゲストとしてあのUNDERTALEのTobyFox氏が参加!!
海外公式の視聴動画です
殿堂入り後のバトルタワーで聞ける1曲のみの提供ですが、これがまた最高にかっこいい・・・
何度でも聞いていられる曲です!
私がお気に入りなのはビート戦。ベースラインがすごいしBW2のPWTに似た音もあるから、おそらく一之瀬氏作曲
28秒くらいまで聞けます
ベースラインと言えばサンムーンのグラジオ戦もたまらんでした
それからマリィ戦もかっこいい!彼女はパンクな見た目に反して中身は他人想いの田舎っ子なんですが、BGMから女の子らしからぬ勇敢さ、熱さが感じられます。マリィちゃんの内に秘めてるものを感じられる良曲です!
1分34秒くらいまで聞けます
これは不満というよりなんで?という気持ちの方が強いのですが、BGM・SE・鳴き声ごとの音量調整が街中のモブに話しかけないともらえないアイテムがないとできないのが謎
わざわざ解禁式にする理由ある?
またダイマックス時の鳴き声の音量が通常時に比べてうるさいので、小さくすると普段が聞こえなくなるし普段に合わせるとダイマックスはうるさいし・・・とちょっと困っております
もしかしたらスピーカーの仕様かな?
システム:☆☆☆☆
サンムーンで秘伝技を廃止し追加されたライドポケモン。剣盾ではそのどちらも廃止し移動が簡略化されストレスフリーになりました
いわくだきとかかいりきでいちいちカットイン入ったりポケモン乗り換えたりするの地味に面倒だったので、サクサク歩き回れるようになって嬉しい!
そらをとぶやなみのりは冒険には必須ですが、今作ではメニューのタウンマップから空を飛べるようになり、自転車に乗り水上に突入するとそのまま波乗りができる快適仕様!
最近徒歩でもダッシュとかできるので自転車のアイデンティティが失われつつありましたが、今作では波乗りに加え広大なワイルドエリア徘徊もありなくてはならないものとなりました
秘伝技がせっかくここまで快適になったので、ショートカット機能ももっと活用してくれたら文句なしなのになあ、と思いました
+ボタンひとつで自転車に乗れるのはいいけど、-ボタンにタウンマップを設定するとか
特に移動に関する操作はどこまでも楽にしてほしいですね!
ボックスは持ち運びが可能で、街中でもダンジョンの中でも構わず手持ちと入れ替えることができます!
そらをとぶの着地点になっているとはいえ、いちいちポケモンセンターで入れ替えるのは面倒でしたからね~
その代わり、HPが減ったポケモンをボックスに入れても回復しなくなりました!ジョーイさんに頼むと手持ちもパソコンもまとめて回復してくれます。すごい技術だ
過去作で存在していた、世界中のプレイヤーとランダムにポケモン交換ができるミラクル交換。今作では進化したマジカル交換となりました
なんと相手を募集している間もゲームプレイができるように!これで交換が捗るな~と思いきや・・・
交換が完了した後はわざわざ相手に送って送られてのアニメーションを毎回見なければいけません!違うよ~この演出がだるいんだよ~
しかも爆速で交換が完了するのでバックグラウンドで募集するメリットもあまりなし。正直これは前のままでもよかったと思います
XYから実装された着せ替えですが、今作はさらに幅が広がりました!
服、髪型、メイク・・・パターンが膨大でオリジナリティのあるキャラメイクが可能です!
これは私の旅の記録。着せ替えが楽しすぎて行く先々で「イメチェンした?」って言われる羽目に(そんな機能はない)
自信作はこの地雷女コーデ!!こんなんリアルにいたら絶対メンヘラだし近寄りたくないやつじゃん、っていうのを意識しました
でもプレイしてたら思いのほかかわいくて愛着湧きました
おわりに
老舗RPGの中で私が唯一全作プレイしているゲーム、ポケモンシリーズ
その完全新作が!据置機で!テレビに映して!
プレイできるなんて最高じゃないですか!!
粗もあるし、発売前過剰に叩かれたりもして重圧もすごかったと思うけど、総合的に歴代でもトップレベルで満足度の高い作品になりました!
ポケモンとしても、冒険を楽しむRPGとしても出来がいいので、旧作のプレイ経験問わず全人類に遊んでもらいたい作品です!
迷ったら絶対プレイしましょう!
プレイ前もプレイ後もダンデ推しなのは変わりませんでした
実は割と落ち着いた性格なのにチャンピオンとしての責任を全うしエンターテイナーを演じ切る真面目さに惚れた あとビジュアル