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【VA-11 Hall-A ヴァルハラ】サイバーパンク×バーテンダーのアングラADVをレビュー【ネタバレなし】

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一日を変え、一生を変えるカクテルを。

 

斬新なゲーム性が話題のアドベンチャーゲームVA-11 Hall-A(ヴァルハラ)をレビューします!

 

 

本作について

タイトル:VA-11 Hall-A ヴァルハラ

ジャンル:アドベンチャー

対応機種: Nintendo Switch/PS4/PSVita/PC

価格:Switch/PS4:DL版 2000円+税、パッケージ版 3480円+税

   PSVita:DL版 2000円+税、パッケージ版 3240円+税

   PC:DL版 1500円+税

プレイ人数:1人

レーティング:CERO D

 

publishing.playism.jp

 


VA-11 Hall-A Switch & PS4 PV

 

評価・プレイ状況(5段階評価)

ストーリー・キャラクター:☆☆☆☆

ゲームプレイ・操作感:☆☆☆☆

グラフィック:☆☆☆☆

サウンド:☆☆☆☆

システム:☆☆☆☆

 

クリア時間:10~15時間くらい

エンディングコンプリート済み。Switch版をプレイしました

 

ストーリー・キャラクター:☆☆☆☆

このゲームに名付けられたサブタイトルは「サイバーパンクバーテンダーアクション」!

その名の通り未来都市を舞台にしたサイバーパンクな世界観で、主人公はとあるバーのバーテンダー。本作のストーリーではひたすらバーで客にカクテルを提供します

カクテルを提供することで主人公は客との世間話を通し、断片的な世界背景やその世界での時事について知ることができ、会話に花を咲かせます

本作はこの要素がすべてです

 

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キャラクターは会社に勤める(私たちから見て)ごく普通の人間やアンドロイド、効率重視で両手を義手にしたハッカー、猫耳の付いた新人類、ユーチューバーのような動画配信者など多岐にわたります

それぞれ見た目もキャラ設定も個性が強く、決して多いとは言えないテキスト量でもキャラ背景や価値観、性格などが十二分に描写されているのが魅力的です!

 

 

本作のストーリーは大きな1本の物語を駆け抜けていくというより、客との会話がそのままショートストーリーのようになっています

一応主人公を主軸としたストーリーはありますが、あまり山場のようなものはなく、客のストーリーと並行して進みます

ですので、スケールの大きい物語を期待すると少し肩透かしを食らってしまうかもしれませんが、どちらかというと群像劇のような感覚で楽しめます

キャラクターによって立場や性格、抱える問題が全く違うので、各々の物語にも聞き入ります。客観的に見れば客の世間話にすぎませんが、その世間話がいちいち面白いので飽きません!

 

 

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傾向の話ですがなかなかアダルトなネタも満載です。簡単に言えば下ネタです

なかなか全年齢ハードではできないようなオトナな会話が繰り広げられるので、新鮮な気持ちであると同時にこんなこと話していいの!?という困惑した気持ちになりました!

世界観がアングラなサイバーパンクで舞台が未成年お断りなバーであること、CERO Dであることを存分に発揮したテキストが素晴らしいです

 

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性病のロシアンルーレットは爆笑した

 

ゲームプレイ・操作感:☆☆☆☆

PC版はカーソル自由に動かせるようですが、コントローラー操作のSwitch版を前提として評価します

 

基本的な操作は一般的なADVと似たようなものですが、Lスティックはカクテル作りの操作、十字キーは項目の移動に使います

このLスティックでの操作がカクテル作りがより直感的にできるため、自分がプロのバーテンダーになったようなプレイ感を増長させてくれます!

 

 

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これがカクテル作りの画面。レシピは左側の枠でLRや十字キーを使って簡単に検索できます

注目すべきは右側!アデルハイドやブロンソンエキスなどカクテルの成分が並んでいます

これをボトルを起点としてLスティックをそれぞれの向きに傾けてAボタンを押すことで、各成分をボトルに追加することができます

この操作が!すごく直感的で楽しいんです!!

 

そしてSwitch版はHD振動に対応!

カクテルをミックスしてる間はボトルを振る振動が伝わります

この振動が!すごく気持ちいいんです!!

 

グラフィック:☆☆☆☆

本作は全編ドット絵で構成されています

ですが、キャラクターは現代のADVと同じように瞬きも口パクもします。その上表情差分も豊富です!

ドット絵であるにもかかわらず古臭さを全く感じさせません

 

 

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出勤前の自室などで見られる引きの絵ではデフォルメキャラクターで描写されていますが、キャラの特徴を反映させたかわいらしい出来です

部屋の様子も細かく描写されていて全く違和感がなく、小物が細かく描かれているので生活感を削ぎません

 

 

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普段はバーの内装くらいしか見られない背景ですが、物語の区切りで挿入される町並みなどのドット絵の出来も美しいです!

 

サウンド:☆☆☆☆

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本作ではバーで再生するBGMを約60曲の中から選択して流すことができます!

所謂ジュークボックス形式です

 

そのBGM群がこれまたバーの雰囲気にマッチしたオシャレな曲調で、とてもジュークボックスに設定できる12曲に厳選しきれません

そしてどの曲も客との会話を妨げない良曲です

 

個人的には「Every Day Is Night」が好き!

この曲を聞くと夜が始まった!って感じがします

 


Every Day Is Night (VA-11 HALL-A)

 

 

本作の音の魅力はBGMだけではありません

カクテル作りのSEがまた良質なんです!

カクテルの成分をボトルに加えると水音がします。氷をボトルに加えると氷の打音がします

この音がリアルで気持ちいい!

こ、これがASMRってやつなのか・・・!?(違う)

 

システム:☆☆☆☆

システムについては上記で散々語った通り、客にカクテルを提供して、客の世間話を聞き、断片的に世界観や出来事を読み解いていく。これがすべてです

これ以上語ることは特にありませんので、この項目についてはコメントを割愛します

 

おわりに

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インディーズの中でも美しい世界観と斬新なシステムで話題を呼んだVA-11 Hall-A(ヴァルハラ)をプレイしました!

 

個人的に今までにプレイしたことのないジャンルのゲームで新鮮な気持ちで楽しめましたし、値段に対する満足度も高かったです!

類似の作品はなかなか見つけられないほどユニークな作品だと思います

 

興味を持たれた方は是非ビールやカクテルをお供に、落ち着いた夜にプレイしてみることをオススメします!

5割増しで楽しめること間違いなし!です!